金正男氏殺害、ベトナム人受刑者が出所 事件に幕引き

金正男氏殺害事件で、ベトナム人受刑者がマレーシアの刑務所から出所した/Photo Illustration/ Getty

金正男氏殺害事件で、ベトナム人受刑者がマレーシアの刑務所から出所した/Photo Illustration/ Getty

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件で、実刑判決を受けたベトナム人のドアン・ティ・フォン受刑者が3日午前、マレーシアの刑務所から出所した。弁護士が明らかにした。

刑務所の報道官によると、フォン元受刑者は出入国管理局に向かった。手続きを受けてからベトナムに帰国する予定だという。

事件は2017年2月、マレーシアの首都クアラルンプール近郊にある空港で発生。フォン元受刑者のほかインドネシア国籍の女性と北朝鮮人の男4人が、正男氏の顔に猛毒の神経剤「VX」をなすりつけて死亡させた罪に問われた。

弁護士は、フォン元受刑者らは北朝鮮の工作員にだまされていたと主張。テレビのお笑い番組に出演していると思い込んでいたと説明した。

北朝鮮は一貫して関与を否定しているものの、米国や韓国、マレーシアの当局は北朝鮮政権による犯行との見方を示している。金正男氏は当時、中国のマカオに住んでいて、北朝鮮政権を批判することもあった。

フォン元受刑者の帰国により、事件では誰ひとり殺人罪で有罪とならない可能性が高まった。

米オルブライト・ストーンブリッジ・グループのコンサルタントを務めるエバンズ・リビア米元国務次官補代理は「暗殺の立案者、首謀者、監督者は逃げおおせた形だ」と指摘。「国際空港での殺人に大量破壊兵器が使用された恐ろしい事件であるにもかかわらず、誰ひとり責任を問われない結果になるだろう」と述べた。

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