子どもはごみあさり、兵士の不満増大 政治の影に隠れたベネズエラ国民の窮状

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警察の特殊部隊によって連行される首都カラカスの住民/LUIS ROBAYO/AFP/Getty Images

警察の特殊部隊によって連行される首都カラカスの住民/LUIS ROBAYO/AFP/Getty Images

国境を越えて周辺国へ流入する人は後を絶たず、既に300万人以上が南米の各国へ流入。国連の推計では今年も200万人がベネズエラを脱出する見通しだ。

隣国コロンビアに入ったベネズエラ人は、清掃などの仕事をしたり、物乞いをしたり、風俗産業で働く人もいる。

カラカス市内では子どもたちが道路でごみをあさっていた。5~6人の集団の中にいた14歳の少女は、家族の食事の足しとするために、「落ちているものを拾ったり、物乞いをしたり、1片のチキンの皮を家に持ち帰る」と話した。

年上の少年2人はプラスチックのナイフで自衛の練習をしていた。「兄弟が去年7月、ギャングに殺された」「突然姿を消して、川の中で遺体が見つかった」と少女は言う。

1人の子どもは、棒切れをライフル銃のように構えて「マドゥロ!」と叫び、「お腹が空いた」と大声を出した後、激しくせき込んだ。

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