警察犬が象牙の密輸「嗅ぎ分け」、新技術が摘発に成果 ケニア

ケニアで象牙密輸の取り締まりに向けた新技術の試験運用が行われている/Cameron Spencer/Getty Images

ケニアで象牙密輸の取り締まりに向けた新技術の試験運用が行われている/Cameron Spencer/Getty Images

(CNN) アフリカ東部のケニアで象牙やサイの角などの密輸を防ぐために特別な訓練を積んだ警察犬が活躍している。専門家からは、密輸取り締まりに向けた戦いの形勢を一変させる可能性があると期待の声もあがっている。

ケニア当局によれば、ケニアのモンバサ港で試験運用されているのは「RASCO」と呼ばれる新技術。密輸が疑われる貨物から空気のサンプルを採取し、フィルターを通して犬ににおいを嗅がせると数秒で密輸品があるかどうか嗅ぎ分けるという。これまでのようにコンテナを開ける必要はなく、排出された空気からサンプルを採取して嗅がせるだけで済む。

新技術の確立には、世界自然保護基金(WWF)と、野生生物の貿易を監視している組織「トラフィック」、ケニアの野生動物当局が手を組んだ。

WWFで東アフリカの野生生物犯罪のコーディネーターを務めるドリュー・マクビー氏は、アフリカ大陸と海外市場との間の違法な取引に対する取り締まりで形勢を一変させるかもしれないと期待を寄せる。マクビー氏は英紙インディペンデントに対して、「組織化された犯罪集団は、違法な野生生物の品々を隠して輸送するのに、これまで以上に洗練された方法を使っている」と指摘。こうした取引を阻止するには取り締まる側も対策を進化させ続けることが重要だとの見方を示す。

ケニア当局によれば、RASCOによって摘発の割合が高まっているほか、プロセスの効率化も進められている。将来的には全国でRASCOを採用する考えだという。

ケニアの野生生物の数は過去10年で、密猟により減少している。国際的な象牙に対する需要のため、アフリカでは毎年約3万頭の象が殺されている。

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