政情不安のニカラグアから難民殺到、対応追いつかず コスタリカ

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ニカラグアの人たちに申請書を求めるコスタリカ当局者=7月24日/Alonso Tenorio/AP

ニカラグアの人たちに申請書を求めるコスタリカ当局者=7月24日/Alonso Tenorio/AP

(CNN) 中米ニカラグアから隣国コスタリカに難民認定や亡命を求める人が急増し、1日当たりの申請者が平均200人あまりに達して入国管理当局の対応が追い付かなくなっている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が明らかにした。

ニカラグアでは反政府デモが5カ月にわたって続き、コスタリカへの亡命・難民認定申請がここ数カ月で激増した。

UNHCRによると、コスタリカで登録されたニカラグア人の申請件数は4月以来で8000件近くに上り、さらに1万5000件が登録待ちの状態になっている。

ジュネーブで7月31日に会見したUNHCRの広報は、「国際難民としての保護を必要とするニカラグア人に国境を開放し続けているコスタリカの取り組みを評価する」と表明、他国に対しても難民や亡命希望者の受け入れを求めた。

UNHCRはコスタリカ北部の国境の人員を増強して入国管理当局をサポートし、1日で少なくとも500件の申請を処理できるようにする計画。

ニカラグアの人権団体によると、同国では4月に反政府デモが始まって以来、少なくとも300人が死亡した。政府は死者の数を195人としている。

反政府デモは政府が社会保障制度改革を打ち出したことをきっかけとして始まり、1990年に内戦が終結して以来の規模となった。

ニカラグアのオルテガ大統領は、激化する反政府デモを「テロ」と位置付け、退陣を求める声を退けている。

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