乗客救出狙い意図的に座礁、インドネシアのフェリー沈没

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インドネシア沖でフェリーが座礁

(CNN) インドネシア中部スラウェシ島沖で今月3日発生したフェリー「KMレスタリ・マジュ」の沈没で、同国の災害対策当局は7日までに、同船の船長が船内の浸水を受け最大限の乗客を救うため意図的に近くの島の浅瀬へ突っ込み座礁させていたことを明らかにした。

同船には当時、定員を超える乗客189人が乗船。この他、車やバス、トラックも積んでいた。これまで確認された死者は少なくとも34人で、155人が自力で泳いで難を逃れたり、海面から助け出されていた。

座礁、沈没したのはスラヤル島近くの海域。悪天候の中で浸水が起き、船体が急速に傾くなどの緊急事態に直面していた。

救援作業も悪天候の中で遅れ、一部の乗客は船で一夜過ごす苦境を強いられていた。大型船による現場海域の接近も難航し、地元の漁船を含む小型船の集団が救出に尽力してもいた。

海難事故はインドネシア内で再三発生。約2週間前にはストマラ島の火山湖でフェリー船が転覆し190人以上が水死する惨事が発生していた。同国での海難事故としてはここ数十年間で最悪規模の被害となっていた。

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