米副大統領、五輪歓迎行事に遅刻 北朝鮮避ける意図を否定

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マイク・ペンス米副大統領(写真右から2番目)はカレン夫人とともに開会式に出席。金正恩朝鮮労働党委員長の実妹、金与正氏(左から2番目)も出席した

マイク・ペンス米副大統領(写真右から2番目)はカレン夫人とともに開会式に出席。金正恩朝鮮労働党委員長の実妹、金与正氏(左から2番目)も出席した

(CNN) 米政府当局者は10日までに、韓国の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式に出席したペンス米副大統領が直前の首脳級の歓迎レセプションに遅れて加わったのは北朝鮮側との接触を避ける意図的な行動とする韓国メディアの一部報道を否定した。

報道は、ペンス氏は会場で主賓テーブルに近付き挨拶を交わしたが、北朝鮮代表団率いる金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長とはしなかったとしていた。

副大統領に同行する米政府当局者はペンス、金両氏間の接触はなかったとしながらも、故意の行動ではないと指摘。ペンス氏が他の首脳級らと握手などした場所に金氏が着席していなかったためと説明した。

ペンス氏はまた、開会式で韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領や安倍晋三首相に挟まれる形で首脳級用座席から選手入場などを見守った。席のすぐ後ろには金委員長と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キムヨジョン)氏がいた。

米政府当局者は、この場で北朝鮮要人がペンス氏に挨拶したら、副大統領は丁重に受けただろうとも述べた。

ただ、首脳級用の席に誰がいるのかは事前に承知していたとも明かした。その上で、日韓首脳との一緒の着席は強固な同盟関係を誇示する上で望んだ結果とも語った。ペンス氏は北朝鮮要人が背後にいる中で安倍、文両氏らに語りかけ、後ろの誰とも言葉を交わさなかったとし、この光景は効果的とも強調した。

ペンス氏は開会式で米選手団の入場だけには立ち上がり、拍手を送った。統一旗の下で現れた韓国、北朝鮮の合同選手団にはそうしなかったが、米政府当局者は釈明せず、自国に声援を送るのは当然と主張した。

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