インド、ICBM「アグニ5」の発射実験に成功と発表

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インドの国産長距離弾道ミサイル「アグニ5」

インドの国産長距離弾道ミサイル「アグニ5」

ニューデリー(CNN) インド国防省は18日、核弾頭を搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「アグニ5」の発射実験に成功したと発表した。アグニ5はインドで最も高度なICBMとみられている。

国防省によれば、アグニ5は現地時間の同日朝、東部オディシャ州沖合のアブドルカラム島から発射された。防衛能力の「大きな底上げ」になったとしている。

米科学者連盟によると、インドは約120~130発の核弾頭を保有しているとみられる。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のビピン・ナラン准教授は今回の発射実験に関し、新たな能力の獲得を示すものではないと指摘。作戦配備前の開発段階における実験との見方を示した。

インド軍は実験でミサイルの発射筒や射出・飛行性能、正確性などを試していた可能性があり、その点で「通常の技術的な実験」と言えるという。

アグニ5については2012年以降、5回の実験が行われてきた。直近の実験は16年12月で、パキスタンと中国の反発を招いていた。

技術的観点からみると今回の実験は漸進的なものだったかもしれないが、地政学的には重大な意味合いを持つとみられる。中国政府とインド政府の関係は、昨年後半にヒマラヤのドクラム高地で国境摩擦が続いたことを受けて緊張している。

ナラン氏らはアグニ5について、中国全域がその最大射程圏内に入っていると指摘。主要都市や人口の多くが集まる中国東部の目標を攻撃するため使用される可能性もあると述べた。

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