イランで抗議デモ続く、死者12人に 大統領は団結呼びかけ

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高い生活費に抗議して行進する人々

高い生活費に抗議して行進する人々

(CNN) イラン各地で続く反政府デモをめぐり、ロハニ大統領は1日、議員らとの会談で「今回のことなど何でもない」と述べ、一連の抗議行動を重大視しない姿勢を示したほか、国民に対しては団結を呼びかけた。デモ関連の死者数は12人に上っている。

ロハニ氏はイラン議会の議員らとの会談で、「我が国は過去にも同様の出来事を数多く経験しており、こうした事態に容易に対処してきた」と言及。そのうえで「今回のことなど何でもない」と述べた。

イラン政府が今回の自然発生的な大規模抗議に対処するなか、ロハニ氏は国民に平静を呼びかけている。

1日には、イラン国民が合法的な抗議を行う権利を有していることは認めつつも、「現時点での初めの最重要な一歩」として国民の団結を促した。

デモ関連の死者数は増加している。仏AFP通信がイラン国営放送の報道内容として伝えたところよれば、西部ツイセルカンでは12月31日に6人が死亡。イランメディアによると、隣接するロレスタン州やフゼスタン州でも週末に計6人が死亡した。

このほか中部ナジャファバドで1日、「騒乱」を引き起こしていた男が猟銃で警察に発砲し、警官1人が死亡、3人が負傷したとの情報もある。

首都テヘランなどでは新たなデモも発生。居合わせた人のものとみられる動画には、デモ隊が反政府スローガンを連呼する様子が映っている。

今回のデモは生活費高騰や経済停滞に関する懸念をきっかけに始まったものの、政権に対する大規模抗議に発展していった。イラン政府の権威への挑戦としては2009年の「緑の運動」以来の深刻度になっている。

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