英総選挙、与党過半数割れへ 政局の混乱必至か

不安定化の始まりか、英総選挙を振り返る

ロンドン(CNN) 8日に投開票が行われた英総選挙(下院定数650)は、与党保守党が第1党の座を維持するものの、議会の過半数には届かない見通しとなった。メイ首相は議席数を上積みできると見込んで日程を3年前倒しして選挙に臨んだが、賭けが裏目に出た格好だ。

政権が不安定化すれば、欧州連合(EU)からの離脱交渉に影響が及ぶ事態も避けられなくなる。

英BBCの最新の予測によると、保守党は改選前より13議席少ない318議席を獲得する見通し。これに対し最大野党の労働党は選挙前の予想を大幅に上回る30議席の上乗せで262議席を獲得するとみられる。

開票結果が明らかになった後、メイ首相は自身の選挙区でスピーチを行い、「現段階で、ほかの何よりもこの国は安定の時期を必要としている」と強調。議会での過半数獲得が不可能となっても引き続き政権運営を担う意向を示唆した。

労働党を率いるジェレミー・コービン氏は早期の出口調査の結果を受け、メイ首相が有権者の支持を失ったと指摘。辞任を求める考えを示した。その上で「国民は緊縮を強いる政策に嫌気がさしている」と述べ、医療や教育への支出を増やすとする自らの選挙公約に繰り返し言及した。

一方、EU離脱に異を唱える自由民主党は前党首が落選するなど思うように議席を伸ばせなかった。スコットランドの独立を目指すスコットランド民族党(SNP)も同様に前党首が議席を失い、大敗を喫する見通しだ。

選挙期間中の支持率で当初は労働党を大きく上回っていた保守党だったが、社会福祉や高齢者ケアの費用分担に関する政策でメイ首相が批判されるとリードは失われた。EU離脱が主要な争点になるとみられていた中で2度のテロ事件が起こり、治安対策に注目が集まったことも予想外の事態だった。

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