トルコに米軍の核爆弾50発、安全上の懸念浮上

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しかし、ジャーマン・マーシャル・ファンドのウォーカー氏は、核兵器の安全性に関する懸念は「大げさ」との見方を示し、兵器を使える状態にするためにはワシントンから起動する必要があると指摘した。

冷戦時代の核兵器が残されているのは、北大西洋条約機構(NATO)の抑止戦略の一環だ。プラウシェアズ・ファンドの専門家、トム・コリーナ氏によれば、米国はドイツ、イタリア、オランダにも同種の核兵器を配備しているという。

トルコには長年にわたって核兵器を配備してきた。中でも「ジュピター」ミサイルは、旧ソ連と米国が核戦争寸前まで追い込まれた1962年のキューバ危機を受け、当時のケネディ大統領が密かにトルコから撤収したことで知られる。

コリーナ氏によると、NATO加盟国に配備した核兵器の安全性を巡る懸念が浮上したのは今回が初めてではない。トルコでは1971年、ギリシャでは1967年にクーデターが発生。トルコとギリシャがキプロス島を巡って衝突した1974年には、米国はギリシャから核兵器を撤収し、トルコの核兵器は無力化した。

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