天皇陛下、生前退位を検討 NHK報道

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(CNN) 日本の明仁天皇(82)が高齢を理由に「生前退位」の意向を示していることが明らかになった。NHKが13日、伝えた。日本で生前退位が行われれば約200年ぶりとなる。

NHKが宮内庁関係者の話として伝えたところでは、天皇陛下は高齢のため公務を十分に果たせなくなるとの認識から、天皇の位を長男の徳仁皇太子(56)に譲る意向を示しているという。

天皇陛下はこの問題について公に考えを示すことを検討しているとNHKは伝えているが、時期には言及していない。

CNNは宮内庁と政府にコメントを求めたが、返答はなかった。

明仁天皇は1933年12月に生まれ、幼少期は旧日本軍による中国への侵攻や第2次世界大戦、敗戦と連合国軍による占領の時期に当たった。父の裕仁天皇を継いで1990年11月に125代目の天皇に即位した。

最近では20世紀前半の日本の行動についての残念な思いを繰り返し表現し、1992年に中国を訪問した際は、中国国民に対し多大の苦難を与えた不幸な一時期を悲しみとすると述べていた。

アジア情勢に詳しいテンプル大学のジェフ・キングストン氏はこうした発言についてCNNへの寄稿で、「戦犯を含む人々をまつった靖国神社を首相が参拝したり、学校教科書で日本による残虐行為をごまかしたりといった近年の日本の行動とは対照的に、明仁天皇は痛恨の意を表し、悔恨の姿勢を表して日本の地域的暴挙に関する遺憾の意を伝えてきた」と解説していた。

宮内庁によると、外国の国賓などによる表敬訪問は年間250回を超え、国内外への訪問は75回に上る。

宮内庁は5月にこうした公務の縮小を発表し、年間の表敬訪問のうち100回あまりは中止するか、皇太子が担っていると説明していた。

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