コカイン8トンを押収、過去最大規模 南米コロンビア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8トンを超えるコカインが押収された=コロンビア警察

8トンを超えるコカインが押収された=コロンビア警察

(CNN) 南米コロンビアの国家警察などは19日までに、同国の麻薬密輸組織の拠点捜索で8トン以上のコカインを押収したと発表した。同国内の麻薬捜査で摘発された量としては過去最大。

米ニューヨーク市での末端価格は約2億5000万ドル(約275億円)と推定している。摘発の対象は同国ウラバ地方に根城がある麻薬密輸組織「クラン・ウスガ」。

米司法省によると、コロンビア最大の組織で、首領や幹部らが麻薬関連犯罪で訴追されている。米国務省は、重武装された極めて凶暴な犯罪組織とし、構成員にはテロ組織の元メンバーらが含まれると指摘している。

長方形状の小包となっている大量のコカインが見付かったのは、同組織のナンバー2が河口近くに持つバナナ農園。

今回の摘発は、コロンビア当局が1年以上にわたって続ける国内の犯罪組織摘発作戦の一環。クラン・ウスガは、かつて世界的に悪名をはせたパブロ・エスコバル率いた麻薬密輸組織「メデジン・カルテル」ほど海外では知られていないが、コロンビアの捜査当局はウスガの首領であるダリオ・アントニオ・ウスガ・ダビド容疑者の拘束を目標にもしている。居場所特定に捜査員ら2000人以上を投入し、捕捉(ほそく)につながる有力情報には最大500万ドルの報奨金も約束している。

「オトニエル」の異名も持つ同容疑者はエスコバル同様、警察に反撃する戦闘的な姿勢も見せており、手下や殺し屋に警官殺害への懸賞金も出しているといわれる。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]