比新大統領のドゥテルテ氏、悪に対しては「独裁者に」

2016.05.10 Tue posted at 18:10 JST

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マニラ(CNN) フィリピン大統領選での当選が確実な見通しとなったダバオ市のロドリゴ・ドゥテルテ市長は10日朝、国内にはびこる悪事に対しては「独裁者」となってこれを厳しく取り締まる考えを示した。また汚職を撲滅する公約を果たせなければ、半年で大統領職を辞するとも明言した。

フィリピン南部に位置する地元のダバオで勝利宣言したドゥテルテ氏は「私は独裁者になる。そこに疑いの余地はない。ただしそれは犯罪や薬物、政府内の汚職といった悪徳に対峙(たいじ)する独裁者だ」と語った。その上で「警察、軍隊、閣僚を含むすべての公務員に告ぐ。(汚職を)直ちに止めよ」と呼びかけた。

非公式の集計によると、開票率90%の時点でドゥテルテ氏の得票率は38%超でトップ。正式な結果発表はまだ先だが、アキノ現大統領の後継のマヌエル・ロハス氏やグレース・ポー上院議員といったライバル候補たちは10日までに相次いで敗北を認めている。

経済政策と汚職対策が争点となるなか、過激な発言で国際社会からの注目を浴びたドゥテルテ氏は終始優勢に選挙戦を展開してきた。10日の演説では不正に対する厳格な姿勢をアピールする一方、大統領としてあくまでも国民への奉仕を念頭に置く意向であることを訴える場面もあった。

教育と保健医療の改善、農業の振興に注力することを約束した同氏は「大統領に正式に就任した後は、フィリピン国民の利益に奉仕すること以外何も望まない」と断言した。

政治アナリストのラモン・カシプル氏はドゥテルテ氏の勝利について「現状に抗議する人々の反対票」が投じられた結果だと分析。「国民の多くにとって、これまでの6年間は何ももたらさなかった。ドゥテルテ氏は自ら獲得した庶民のヒーローとしてのイメージをうまく利用した」と述べた。

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