日本大使館前で80歳男性が焼身 ソウル

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韓国・ソウル(CNN) 韓国・ソウルにある日本大使館前で12日、抗議デモに参加していた80歳の男性が自分の体に火を付けた。

大使館前ではこの日、終戦70年を前に、1930~40年にかけて韓国女性が日本兵の性奴隷とされていたとされる問題を巡る抗議デモが行われていた。

現場を目撃した学生は、「最初は樹木が燃えているのかと思ったが、近付いて見たら老人が火に包まれて燃えていた」と話した。

現場を撮影した映像には、男性の周りに人が集まって毛布や消火器で火を消し止めようとする様子が映っている。やがて警察や救急隊が到着した。

警察によると、男性はソウル市内の病院に運ばれた。やけどを負っているものの命に別条はないという。

日本大使館前では第2次世界大戦中の日本による韓国女性の扱いに抗議するデモが頻繁に行われている。歴史学者の多くは、日本によって性奴隷となることを強要された韓国や中国などアジア各地の女性は約20万人に上ると推定する。

日本ではこうした女性は慰安婦と呼ばれており、政府は女性の名誉と尊厳を深く傷つけたとして公式謝罪。1995年には元慰安婦を支援するための「アジア女性基金」が政府の協力で設立された。

しかし政府が被害者に対する直接的な補償を拒んでいることに対し、活動家や元慰安婦が反発。さらに、女性たちが日本軍によって強制連行されたとは思わないとした保守系の安倍首相の発言を巡ってさらに反発が強まった。

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