米軍によるシリア反政府派の訓練進まず たった60人
(CNN) カーター米国防長官は7日の上院軍事委員会で、これまでに米軍の訓練を受けたシリア反政府勢力の兵士は60人程度にとどまることを明らかにした。
カーター長官は60人という数は「ひどく少ない数字だ」と認めた。厳しい身元調査に時間がかかっているために人数が伸びていないという。
カーター長官は「例えば、過去に残虐行為に加担したことがないかを確認し、教官の身を危険にさらす恐れがないようにしている」と説明した。
米軍は現在、7000人の志願兵の身元調査を行っている。計画では1年間に3000~5000人の兵士を訓練することになっていた。
イラクでも治安部隊の訓練計画は進んでいない。訓練生不足が原因で、カーター長官はイラクのアバディ首相がイスラム教スンニ派やクルド人のコミュニティに対し、訓練志願者をもっと集めるよう働きかけをしていると述べた。