病院から乳児誘拐、SNSとの連携でスピード保護 カナダ

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(CNN) カナダ・ケベック州の病院で、看護師の制服を着た女が新生児を連れ去る事件があった。しかし病院や警察の素早い対応と、ネットで広まった情報を見たユーザーの行動のおかげで女の居所が突き止められ、赤ん坊は数時間後に無事保護された。

警察によると、女は26日夜、看護師の制服を着て産科病棟に侵入し、乗用車に赤ん坊を乗せて逃走した。誘拐されたビクトリアちゃんは、生後わずか16時間だった。

ケベック警察は、子どもの誘拐事件発生を知らせる「アンバーアラート」を発信し、連れ去られた赤ん坊と病院から走り去った車の特徴をソーシャルメディアに投稿。この内容と写真はネットで瞬く間に広まった。

交流サイトのフェイスブックでこの投稿を見つけたのが、この夜に連れ立って外出していた4人組だった。このうちの1人が女の写真を見て、以前近くに住んでいた住民だと思い当たった。

そこで4人は女の住むアパートに出かけ、手配写真に写っていた車が駐車場に停めてあるのを発見して警察に通報。間もなく駆け付けた警官がアパートの玄関扉を壊して中に入り、赤ん坊を無事保護した。

赤ん坊を連れ去ったとされる21歳の女は病院で鑑定を受けており、警察が24時間態勢で監視している。

母のメリッサ・マクマーンさんによると、ビクトリアちゃんが連れ去られたと知った病院の職員は即座に対応し、目撃した患者が女と車に関する情報を提供。警備員と警察が女の写真を探し出し、直ちにアンバーアラートを出したことが、事件のスピード解決につながったという。

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