インド北部で大規模洪水、死者150人か 増加必至の見方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

インドで大規模洪水、死者多数

(CNN) インド北部ウッタラカンド州などで20日までに大規模な洪水が発生、最大で住民ら150人が死亡、数万人規模が孤立状態に追い込まれる災害が起きた。

季節風(モンスーン)による例年より激しい雨が原因で、ネパールや中国と国境を接する同州の山間部では洪水で建物や車両、道路が押し流される被害が出ている。

被災地を上空から視察したシン同国首相は19日、洪水による犠牲者は推定102人としながらも、最終的にはかなり増える可能性があるとの懸念を示した。救援作業は悪天候に襲われて遅滞を強いられており、一部地区は依然浸水状態にある。被害の全容把握は難しい状態にある。

CNN系列局のCNNーIBNによると、ウッタラカンド州の地方行政当局者は、州内の死者は150人に達したと報告。しかし、洪水に襲われた一部の村落での状況が判明しておらず、犠牲者の推定数字は計算出来ないと述べた。同局によると、立ち往生を強いられている住民は7万人以上となっている。

シン首相によると、最大の被災地は多数のヒンドゥー教巡礼者を集める寺院があり、数世紀の歴史を持つケダルナート町。救援隊は19日、同町に入り、数百人規模の住民を安全地帯へ避難させた。寺院自体は無事だったが、周辺にある店舗や他の建物の被害は大きいという。

豪雨の被害は首都ニューデリーにも及んでおり、CNN-IBNによると市内を流れるヤムナ川の水位は2010年以降、最高を記録。首都の一部地区でも洪水被害があり、路上や店舗、民家への浸水が起きた。交通への影響も出ている。首都行政当局は、被災地の住民5000人以上を移動させた。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]