英女性、レイプ恐れベランダ沿いにホテル脱出 インド
(CNN) 女性の性的暴行事件が相次ぎ抗議行動が多発するインド北部アグラの警察当局は23日までに、ホテル経営者が観光旅行中の英国人女性の部屋に入ろうとしたため女性が自室からベランダ沿いに1階下に下りて逃げる騒ぎがあったと述べた。
地元警察幹部は当初、CNNの取材に対し、経営者はレイプ未遂の疑いがあると述べたものの、女性は嫌がらせの苦情のみを申し立てたと述べた。経営者は女性を襲う意図はなかったと否定したが、逮捕された。
女性を検診した医師によると、ベランダからベランダへ逃げる際、女性に骨折などのけがはなかった。女性は単独で旅行していたが滞在日程を繰り上げて、帰国したという。
地元警察によると、経営者は前もって予定していたマッサージを女性に行うため部屋を訪れたと供述。ドアをノックし続け、マッサージの事を告げたが、女性はドアに鍵を掛け、ベランダから部屋を脱出したという。
インドではこのところ、女性のレイプ事件が多発。先週には同国中部ダティア地区で起きたスイス人の女性観光客に対する暴行事件で男の容疑者5人が逮捕されていた。5人は犯行を自供していた。
また、昨年12月には首都ニューデリーのバス内で23歳女性の集団レイプ事件が発生、インドや国際社会に衝撃を与えていた。この被害者はシンガポールの病院に運ばれたもの暴行で受けた傷が原因で死亡した。