貧者の味方か民主主義の破壊者か チャベス大統領の業績を振り返る

フィデロ・カストロ前国家評議会議長(左)とチャベス大統領=2012年、Estudio Revelucion提供

フィデロ・カストロ前国家評議会議長(左)とチャベス大統領=2012年、Estudio Revelucion提供

チャベス氏は1992年のクーデターでは権力を握ることに失敗した。その後、99年に選挙で勝利して大統領の座に就いた。そして、死去するまで権力を維持し続けた。

チャベス氏は、政権の座に就くとすぐ、制憲議会を召集した。新憲法では、大統領は2期までとされた。チャベス氏は再び選挙を実施して再選を果たすと、それを2期目の始まりとした。2006年に3選されると、チャベス氏は、再選の上限を撤廃するための国民投票を呼びかけ、30年まで大統領でい続けると語った。チャベス氏は昨年の大統領選で4選を決めた。死が訪れなければ、チャベス氏は永遠に大統領であり続けたかもしれない。

選挙制度の操作は、チャベス主義が残した最も致命的な遺産の一つだろう。例えば、ニカラグアでは、オルテガ大統領がチャベス流のやり方を受けついだ。同国の憲法は大統領の再選を禁じているが、最高裁は法の下の平等に反するとして無効との判断を示している。

他の中南米諸国の大統領もチャベス氏の大衆迎合的で非民主的なスタイルをまねて、野党を抑圧したり、メディアを規制したり、司法制度を傷つけたりしている。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、チャベス氏が大統領を務めた14年間で、民主的な自由度が一貫して後退し続けたと指摘。HRWは「チャベス氏とその支持者が彼らの政治課題に介入するベネズエラ人を脅迫したり罰したりするための自由裁量を政府に与えるシステムを構築した。これにより、裁判官やジャーナリスト、人権活動家に対する危険がますます大きくなった」と結論付けている。

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