中国の裁判は仕組まれたショーのよう 薄氏妻の英国人殺害事件

(CNN) 失脚した政府高官の薄熙来(ポーシーライ)氏の妻、谷開来(クーカイライ)被告に、2年間の執行猶予付き死刑判決(減刑はほぼ確実)が20日に下されたことで、中国では過去数十年間で最も注目された裁判の1つはある種の結末を迎えた。谷被告は、英国人ビジネスマン、ニール・ヘイウッド氏を毒殺したことを認めている。ヘイウッド氏には、同被告の息子と取引上のトラブルがあったとされている。

今回の裁判は、被告人の社会的な地位の高さに加え、殺人や汚職、セックスまで絡んでいることから多くの耳目を集めたが、中国の司法制度についての新情報は何も提供していない。

中国の司法制度は、非常に政治的である。共産党は、不透明なプロセスで主要人事を決定している。裁判官に任期の保証は無く、いつでも解雇されうる。

裁判所は、財務面も含め地方政府の支配下にある。その多くが政府の役人である裁判所長は、審理には参加しないが判決に対して決定権を持つ。そして、通常は裁判に政治家は介入しないが、もし有力政治家の介入があれば、裁判所や裁判官は抵抗出来ない。

谷被告の裁判には、最高決定機関である共産党中央政治局常務委員会からの指令があった公算が大きいだろう。

谷被告の夫で、重慶市共産党委員会書記だった薄氏も、失脚前には常務委員会入りが取りざたされていた。そのため、今回の裁判は、法廷での証拠に基づいた裁判官の判断に任せるには、政治的にあまりにも重要であり、万全を期する必要があった。

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