米軍、ISIS幹部を拘束 メンバーの脱走を手助けした疑い
(CNN) シリアで収監されていた過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)戦闘員らの脱走に手を貸したとして、ISISの幹部が米軍に拘束された。
米中央軍の発表によると、ISISのハレド・アフメド・ダンダル幹部が1日朝までに、少数民族クルド人の主体の武装組織「シリア民主軍」(SDF)との共同作戦で拘束された。
同幹部は最近まで、ISISメンバーの脱走を手助けしてきたとされる。先週はシリア北部のラッカ収容所から5人が脱走した。このうち2人はSDFがすでに拘束したが、3人は依然逃走中だという。
シリアでは20カ所以上の収容施設にISISのメンバー9000人あまりが拘束されている。米国は出身国への送還を働き掛けてきたが、思うように進んでいない。ISISは仲間を逃がそうと、収容施設への襲撃を繰り返してきた。
中央軍のクリラ司令官は「多数のISIS戦闘員が脱走すれば、地域内外に極度の危険が及ぶ」と指摘し、引き続き国際社会と協力して送還を促していく姿勢を示した。
米軍は数日前、イラクでもISISへの急襲作戦を実施。戦闘員15人を殺害したと発表していた。