自身の軍歴、「ものすごく誇らしい」とウォルズ氏 共和党からの批判受け擁護
(CNN) 米民主党の副大統領候補に起用されたティム・ウォルズ・ミネソタ州知事は13日、ロサンゼルスでの演説で自らの軍歴を擁護した。陸軍州兵として勤務した経歴について「ものすごく誇らしい」と強調した。
米地方公務員組合(AFSCME)に向けた演説で述べた。念頭にあるのは共和党の副大統領候補J・D・バンス氏など、共和党議員らからの攻撃だ。バンス氏はウォルズ氏が自身の軍歴について誤解を招く発言をしていると批判。海外への派兵を逃れたと、事実と異なる見方も示唆している。
ウォルズ氏は演説で「国のために奉仕したことを誇りに思う。それは今後も変わらない」と主張。聴衆から喝采を浴びた。
同氏は17歳の時にネブラスカ州の陸軍州兵に参加し、計24年間州兵で勤務したと説明。連邦議会議員として、下院退役軍人委員会の委員も務めたと強調した。
「もう一度、可能な限り明確に言う。私はこの国に奉仕したことをものすごく誇りに思う。そして他人の軍歴について決して中傷するべきではないと固く信じている」と、ウォルズ氏は述べた。
また「誰であれあの制服を身に着ける勇敢さを備え、我々の偉大な国のために働いた者に対しては、私の対立候補を含めて、いくつかの簡単な言葉しか浮かばない。あなた方の奉仕と犠牲に感謝する、と」とも付け加えた。
ハリス副大統領の陣営は10日、ウォルズ氏が2018年の選挙活動中、自身の軍歴について「不正確な発言」をしていたことを認めた。当時ウォルズ氏は、「戦争で」アサルトウェポン(突撃兵器)を扱ったと口にしていた。
ハリス陣営が発言の動画を公開すると、自身も海兵隊で勤務していたバンス氏はウォルズ氏を「軍歴詐称者」と非難した。
ウォルズ氏を巡っては、海外派兵の前に退役し直後に連邦議会選へ立候補したことについて、共和党議員や共に軍役に就いた一部の退役軍人からも批判の声が上がっている。