米海軍特殊部隊の2人、死亡と断定 ソマリア沖の船舶捜索で行方不明に
(CNN) アフリカ東部ソマリア沖で今月11日から行方不明になっていた米海軍特殊部隊の隊員2人について、米中央軍司令部は21日、死亡したと断定したことを明らかにした。
発表によると、行方不明になっていた2人は、10日間にわたる徹底捜索でも発見できず、死亡したと判断した。家族への配慮から、現時点でそれ以上の情報は公開しないとしている。
現場では米国と日本、スペインの捜索隊が5万4000平方メートルあまりの範囲を捜索していた。行方不明になった2人は、船上でイラン製の不正な兵器を捜索していた際に、高波にあおられて1人が海上に転落。もう1人はその隊員を助けようと、手順に従って海に飛び込んだ。
オースティン国防長官は21日に発表した談話で2人の死に哀悼の意を表し、捜索に協力した全員に感謝の意を示した。
ソマリアではイスラム武装組織シャバブ掃討のため、米軍が小規模な駐留を継続している。米国はシャバブをテロ組織に指定。ソマリア軍の訓練に当たるとともに、ソマリア政府と連携してシャバブに対する攻撃を実行している。