米軍無人機「リーパー」、イエメン付近で撃墜 フーシが実行

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駐機している米軍の無人機「MQ9リーパー」=2015年11月17日、米ネバダ州/Isaac Brekken/Getty Images

駐機している米軍の無人機「MQ9リーパー」=2015年11月17日、米ネバダ州/Isaac Brekken/Getty Images

(CNN) 中東イエメン沖で、米軍の無人機「MQ9リーパー」が同国の反政府武装組織フーシによって撃墜されたことが分かった。国防総省当局者が明らかにした。

この当局者によると、MQ9リーパーは公海上空で活動中に撃墜された。米中央軍が調査を行っているという。

イランを後ろ盾とするフーシは8日、攻撃実行を認める声明を出した。この数週間前には米海軍艦「カーニー」が、紅海を北上中のフーシのミサイルや無人機を多数迎撃していた。CNNの以前の報道では、カーニーは9時間の間に巡航ミサイル4発、無人機15機を迎撃した。ミサイルなどがイスラエルに向かっていたことは軌道からほぼ確実とみられる。

イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃を受け、イランの代理勢力はこのところ中東の駐留米軍や関連資産への攻撃を強化している。イラクとシリアにある米国や有志連合の基地は10月17日以降、少なくとも40回攻撃され、複数の米軍要員が脳外傷などの軽傷を負った。

国防総省幹部はイランを一連の攻撃の「重心」と呼び、「この全てにイランの関与の跡がある」と指摘した。

米国は10月26日に対抗措置を取り、シリアでイラン革命防衛隊やその代理勢力が使うインフラを狙った空爆を実施した。攻撃はF15戦闘機1機とF16戦闘機2機が実行し、精密誘導兵器を使用してシリア・イラク国境付近にある兵器や弾薬の貯蔵施設を狙った。

イランは米国のイスラエル支援に対する反発に乗じようとしており、明示的に関係勢力に指示しているわけではないものの、攻撃を促しているとみられる。

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