バイデン大統領がイスラエル訪問を検討 ネタニヤフ首相が招待
ワシントン(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相がバイデン米大統領を同国に招き、これを受けて両国が実現の可能性を協議していることが分かった。事情に詳しい関係者がCNNに語った。
バイデン氏は14日にネタニヤフ氏、パレスチナ自治政府のアッバス議長とそれぞれ電話会談した。
イスラエル訪問に向けた協議がどこまで進んでいて、訪問するとしたらいつごろになるのかは明らかでない。
米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は15日、バイデン氏の外遊日程で新たな発表はないと述べた。
実現すれば、イスラム組織ハマスへの報復攻撃を強めるイスラエルに向けたバイデン氏の支持姿勢を強く印象付ける機会となる。
ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区の人道危機が深刻化するなか、イスラエルは同地区への地上侵攻を準備している。バイデン米政権は民間人の保護を訴え、同地区での食料や水、ガス不足を軽減するよう働き掛けてきた。
バイデン氏によるイスラエル訪問は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラをはじめとする親イラン勢力などに対し、紛争をこれ以上激化させないようけん制するメッセージの意味も持つ。
米国のブリンケン国務長官は先週から中東諸国を歴訪し、民間人保護の必要性などを訴えている。バイデン氏からも同様の呼び掛けが予想される。