旅客機と自家用機が異常接近、管制塔の指示で衝突回避 米ボストン

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米ボストンのローガン国際空港から離陸したジェットブルー(エンブラエル190型機)=2019年/CJ Gunther/EPA-EFE/Shutterstock

米ボストンのローガン国際空港から離陸したジェットブルー(エンブラエル190型機)=2019年/CJ Gunther/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) 米ボストンのローガン国際空港で、滑走路から離陸した自家用機と着陸しようとしたジェットブルーの旅客機の異常接近があり、管制塔の指示で衝突を食い止めた。米連邦航空局(FAA)が2月28日に明らかにした。米国の空港で商用機が絡むニアミスが起きたのは、今年に入ってこれで5回目だった。

FAAの発表によると、ニアミスは現地時間の27日夜に発生。ジェットブルー206便(エンブラエル190型機)が滑走路への着陸準備をしていたところ、それと交差する滑走路から自家用機(リアジェット60型機)が許可なく離陸していたことが、これまでの調査で分かった。

航空情報サイトの「Flightradar24」によると、両機は172メートルの距離にまで接近していた。

航空無線を記録した「LiveATC.net」によれば、ローガン空港の管制官は「ジェットブルー206便、迂回(うかい)せよ」と指示していた。

FAAによると、ジェットブルー206便が4番滑走路に着陸しようとしていたことから、管制官は同滑走路と交差する9番滑走路上にいたリアジェットに対し、待機するよう指示していた。

ところがリアジェットのパイロットはこの指示をはっきりと復唱したにもかかわらず、離陸態勢に入った。「ジェットブルーのパイロットが回避行動を取って上昇飛行を開始し、その間にリアジェットが交差点を通過した」とFAAは説明している。

米国家運輸安全委員会(NTSB)はCNNの取材に対し、ボストンで起きた今回のニアミスについては調査を開始していないと説明した。一方、米国内の主要空港の滑走路で今年に入って起きた4件のニアミスについては調査を続けている。

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