ウクライナへの長距離兵器供与、米政権は当面行わない公算 情報筋

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バイデン米政権がウクライナ軍への支援のアプローチを大幅に変更する見込みは低いと見られている/Tom Brenner/Reuters

バイデン米政権がウクライナ軍への支援のアプローチを大幅に変更する見込みは低いと見られている/Tom Brenner/Reuters

(CNN) バイデン米政権がウクライナ軍への支援のアプローチを大きく変える見込みは少ないことが分かった。複数の情報筋がCNNに明らかにした。ウクライナが要望する兵器のうち、一部については今のところ拒否しているという。

ウクライナ軍はここ数日めざましい戦果を挙げており、ロシアから数千キロの領土を奪還した。

米当局者の間ではウクライナの最近の勢いについて、欧米がここ数カ月の間に供与してきた兵器や情報が効果を上げている証しとの見方が多い。一部の当局者は、ウクライナ軍の急進撃を戦局の転換点と呼ぶには時期尚早だとして慎重姿勢を示し、ロシアにはまだ軍事的な余力が残っていると警鐘を鳴らす。

ウクライナは最近、議会や米国防総省に長距離ミサイルシステムや戦車を要望し、こうした兵器があれば攻勢の維持や奪還した領土の保持に役立つと主張している。だが、米当局者は短期の劇的な戦略転換を正当化するほど戦況が変化したとは見ていない。

少なくとも今のところ、米国はウクライナ軍が数カ月前から要望している長射程の「陸軍戦術ミサイルシステム(ATACMS)」を供与する考えはないという。

ATACMSの射程は最大300キロ。ロシア国内への攻撃に使われる可能性があるため、米政権はこのシステムを供与すれば情勢をエスカレートさせかねないとの見方を示している。現状、米国がウクライナに供与した兵器の最大射程は約79キロにとどまる。

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