米軍によるウクライナ軍の榴弾砲訓練の一部終了、国防総省
(CNN) 米国防総省のカービー報道官は6日、米国がウクライナへ供与したM777型155ミリ榴弾(りゅうだん)砲のウクライナ軍兵士200人以上に対する操作訓練が終了したことを明らかにした。
記者会見で、別の兵士150人余が現在、この訓練を受けているとした。同報道官は以前、教官役の米軍兵士がウクライナ国外の場所でこれらウクライナ軍兵士への習熟訓練に当たっているとも説明していた。
対空レーダーシステムでは兵士15人、陸軍の装甲兵員輸送車「M113」では兵士60人が実習などを完了したと述べた。M113では約50人の習練が続いているとした。
また、同省のウィリアム・ラプラント国防次官(調達担当)は6日、ウクライナへ譲渡する自爆型ドローン(無人機)の「スイッチブレード」を確保するための契約を同日中に関係企業と結ぶと発表した。
契約総額は1780万ドル(約23億3000万円)相当。次官は記者会見で、契約はウクライナ向け軍事支援イニシチアブ資金に基づくもので、企業から購入し同国へ提供する形となっていると述べた。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は7日までに、ブルガリアに対しロシア軍との戦闘で損傷した軍装備品の修理での支援を要請した。ブルガリアの国営放送(BNT)が報じた。
ゼレンスキー大統領はウクライナの駐ブルガリア大使が同国国会へ渡した書簡の中で、軍装備品の修理での協力とブルガリアへ逃避したウクライナ人への支援継続を求めたという。BNTによると、ブルガリア国会は「軍事・技術の装備品」に関しウクライナを支援するかどうかを決めるとした。
ロシアは最近、ウクライナ戦争に絡む西側諸国の経済制裁への報復措置としてブルガリアとポーランドへの天然ガス供給を完全に遮断。ブルガリアなどがロシアが要求するガス輸入代金の通貨ルーブルでの支払いを拒絶したことに反発していた。