米CDC、隔離期間短縮の根拠となるデータを紹介

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米ワシントン州ピュアラップでドライブスルー方式のPCR検査を行う医療従事者/Ted S. Warren/AP

米ワシントン州ピュアラップでドライブスルー方式のPCR検査を行う医療従事者/Ted S. Warren/AP

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は4日、新型コロナウイルス感染症の検査で陽性判定を受けた人や感染者と接触した人の隔離期間に関する指針を更新し、先月発表した期間短縮などの根拠となるデータの一部を紹介した。

CDCは先月27日の指針改定で、陽性者と接触者の隔離を10日間から5日間に短縮した。

今回の更新では、検査を希望する場合、5日間の隔離が終わるころに迅速テストを受けるのがベストだと明記している。

また17カ国からの研究113件を見直した結果、感染のピークは発症の1日前から1週間後までの間に来ることが分かったと指摘。根拠となる2件の研究を引用している。

このうち1件は昨年12月、医学誌ランセットに掲載された論文だ。英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究者らが過去の研究に基づき、新型コロナウイルスの遺伝物質は最大で発症前6日から発症後2週間までの間、検出され続けると指摘。そのため検査では陽性反応が続くものの、9日目を過ぎると生きたウイルスは培養されないことから、感染の恐れがあるのは発症の2~3日前から8日後までとの見解を示している。

CDCはこれらの研究結果がオミクロン株の感染拡大より前に報告されていたことを認めたうえで、オミクロン株の潜伏期間は従来株より短く、2~4日間との報告があるとして、新たな研究も引用した。

また南アフリカからの暫定報告として、オミクロン株の感染者は入院、死亡のリスクが低いとされることにも言及。さらに先月公開された英保健当局主導の査読前論文を引用し、オミクロン株への感染による入院、死亡を防ぐためにはワクチンの追加接種が重要との説を紹介している。

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