大リーグ中継に映り込んだ重要手配犯似の人物、別人と判明 本人に面会し確認

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
現在のルフォー被告の外見を想定し、米連邦保安局が作成した画像/U.S. Marshals

現在のルフォー被告の外見を想定し、米連邦保安局が作成した画像/U.S. Marshals

(CNN) 米国で23年間逃走中の最重要指名手配犯の1人によく似た人物が大リーグの試合を観戦していたとされる件で、米連邦保安局が寄せられた情報を調べたところ、追跡している指名手配犯とは別人であることが判明した。

連邦保安局はCNNへの声明で、7日、指名手配犯に関するメディア報道の後で情報提供者が現れたと説明。当該の観戦者の身元について信頼できる情報が提示されたと述べた。観戦していた男性の氏名は公表されていない。

保安局が行方を追っているジョン・ルフォー被告(66)は1990年代後半、3億5000万ドル規模の銀行詐欺を計画したとして有罪となり、禁錮17年半を言い渡された。被告は保釈されたものの、服役先となる刑務所に出頭することはなかった。

連邦保安官によると2016年9月、1カ月前に行われた大リーグのレッドソックス対ドジャース戦をルフォー被告が観戦していたとする情報提供があった。ホームプレート裏の4席目に青いシャツを着て座っていたという。

大リーグを観戦していた青いシャツの男性=2016年8月5日、米ロサンゼルス/U.S. Marshals
大リーグを観戦していた青いシャツの男性=2016年8月5日、米ロサンゼルス/U.S. Marshals

この目撃情報の前、ルフォー被告は1998年にニューヨークの現金自動出入機(ATM)で目撃されたのが最後だった。

今回観戦者に関する情報提供を受けた保安局職員は、ロサンゼルス郊外で観戦者の男性と家族に面会。指紋を取って身元を確認した。

指紋を照合した結果、男性とルフォー被告の指紋には明らかな違いがあった。また出生証明書の内容も異なっていたという。

保安局は声明で、市民からの情報提供に感謝を表明。男性の家族が協力してくれたおかげで速やかな身元確認が可能になったと述べた。

保安局によると、ルフォー被告に関してはこれまで数百件の手がかりが全米並びに世界規模で寄せられている。

ルフォー被告の体格は23年前の時点で身長約165センチ、体重約77キロ。保安局は引き続き同被告についての情報提供を呼び掛けている。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]