油にまみれた水鳥が犠牲に、野生生物への影響懸念 米カリフォルニア州原油流出

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米カリフォルニア州南部沖で起きた原油流出で、野生生物に対する影響を懸念する声が出ている/Ringo H.W. Chiu/AP

米カリフォルニア州南部沖で起きた原油流出で、野生生物に対する影響を懸念する声が出ている/Ringo H.W. Chiu/AP

(CNN) 米カリフォルニア州南部沖で起きた原油流出で、油まみれになった野鳥や魚が海岸に打ち上げられている。専門家は、野生生物に及ぼす広範な影響についてはまだ分からないと指摘した。

最初の犠牲者はカッショクペリカンだった。油にまみれた野生生物の保護活動を行っている団体OWCNは4日の記者会見で、原油まみれになったこのペリカンを、3日に安楽死させたことを明らかにした。

3日にはオオバン、アカオタテガモ、ペリカンが各1羽、4日にはミユビシギ1羽が保護された。ほかにも原油にまみれた鳥が飛んでいるのが目撃されたが、捕獲は難しかったという。

約12万6000ガロン(約58万リットル)の原油は、同州ハンティントンビーチ沖約8キロの地点で流出した。専門家は野生生物に与える影響を懸念。死んだ動物の数は分かっておらず、野生生物の専門家が海岸に打ち上げられた動物を収集している。

OWCNのマイケル・ジッカーディ所長は、「これまで同地を調べた限りでは、(被害に遭った)鳥類の数は全体的に、恐れていたよりは少なかった」と述べ、「現時点で、被害に遭った動物の数については慎重ながらも楽観視している」と説明。ただし野生生物への影響について判断するのは時期尚早だと言い添えた。

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