米、コロナ後遺症の研究プロジェクト立ち上げ 3万~4万人対象

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米国が新型コロナの後遺症に関する研究プロジェクトを立ち上げる/Steve Pfost/Newsday RM via Getty Images

米国が新型コロナの後遺症に関する研究プロジェクトを立ち上げる/Steve Pfost/Newsday RM via Getty Images

(CNN) 米国立衛生研究所(NIH)は15日、新型コロナウイルス感染症の後遺症に関する4億7000万ドル(約510億円)規模の研究プロジェクトを開始すると発表した。新型コロナの後遺症は英語で「ロングコビッド」と呼ばれる。

研究は3万~4万人を対象に行う方針で、体に装着するウェアラブル端末からの入力を含むデジタルデータを活用する。

NIHのフランシス・コリンズ所長は、「一部の人は新型コロナ感染症の長期的影響で生活が完全に混乱している」と述べ、今回の研究の目的は原因究明、後遺症発症の予防、患者の回復の支援にあると説明した。

「RECOVER」と名付けられたプロジェクトには米国各地の30以上の組織の研究者が参加する予定。新型コロナの急性期後に現れる症状を持つ患者が対象となる。

コリンズ氏によると、こうした症状は「ロングコビッド」「急性期後のコビッド19」「コビッドの長期的影響」「慢性的コビッド」などと呼ばれることが多いが、NIHでは「新型コロナウイルス急性期後の後遺症(PASC)」の名称を採用しているという。

長期症状は複数の臓器で発生し、よく見られるのは痛みや頭痛、「脳の霧」と呼ばれる疲労、息切れ、不安、抑うつ、発熱、慢性的なせき、睡眠障害など。小児や成人の多系統炎症性症候群もPASCに含まれる。

これらの症状の原因は明らかになっておらず、今回の研究を通じて解明したい考えだ。

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