米、ハイチにFBIやDHSの要員派遣へ ハイチは米軍も要請
(CNN) ハイチのモイーズ大統領暗殺事件で、米ホワイトハウスは9日、ハイチ政府の要請を受け連邦捜査局(FBI)や国土安全保障省(DHS)の当局者を派遣すると表明した。ハイチ政府は米軍数百人の派遣も要請している。
ホワイトハウスのサキ報道官は記者団に、「米国は関与を続けている」と述べ、FBIやDHSの当局者が「可能な限り早く」首都ポルトープランスに向かうとの見通しを示した。現地で状況評価や治安面の支援、捜査に当たるという。
またハイチのマティアス・ピエール選挙担当相はCNNに対し、インフラや港湾、空港、エネルギーシステムの防衛に当たる米兵の派遣を要請したと説明。要請人数については500人程度と限定的だとし、脅威となるのは「雇い兵の可能性のある」人物だと述べた。
米国防総省は9日午後、派遣要請があったことを認め、「われわれはハイチ当局者と定期的にやり取りしている」とした上で、これ以上の点は国務省に照会するよう求めた。
ハイチのモイーズ大統領は7日未明、ポルトープランスの私邸を襲撃され死亡した。マルティーヌ大統領夫人も銃撃を受け、治療のため米マイアミの病院に搬送された。
ハイチ警察はこれまで、事件に絡み米国籍の2人を含む容疑者17人を拘束したほか、少なくとも8人の容疑者の行方を追っている。容疑者や犯行の動機についてはほとんど分かっていない。