米警察署長、黒人警官への差別行為で辞任 カメラが現場収録
(CNN) 米オハイオ州シェフィールドレイクの警察署長が署内の黒人警官の机の上に白人至上主義を掲げる団体名を記した白色の紙片を置く様子が監視カメラに収められ、同署長が辞任や引退に追い込まれる不祥事がこのほど起きた。
CNNはこの映像を同市から入手。署長が机の上に黄色のレインコートを置き、背中部分にある警察の文字の上に白人至上主義団体「クー・クラックス・ クラン(KKK)」の言葉が入った紙片を置く様子が明瞭に映っていた。
黒人警官がこの後、部屋に入り、紙片を見つけて署長を呼び、言葉を交わす姿もあった。CNNが得た映像には音声が入っておらず、やりとりした言葉の内容は不明。
署長による人種差別的な悪ふざけのようにもみられる。地元のテレビ局WOIOによると、同市の市長は映像の中の黒人警官は笑っているようにもみえるが不快感を覚えたためだろうと指摘した。
市長によると、署長は冗談だったとして謝罪するような姿勢は見せなかったという。市長は事態を重く受けとめ、署長に警察バッジと署長室の鍵の返還を要求。これに対し署長は辞表と引退を申し出る書簡を作成することを申し出たという。
警官歴が30年以上の署長は別のテレビ局WEWSに、度が過ぎた冗談だったと漏らした。