乗客と口論の米サウスウエスト乗務員、歯2本失う 労組が保護強化を訴え

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米サウスウエスト航空の乗務員が乗客から暴行を受け、歯を2本失うなどのけがを負った/David McNew/Getty Images

米サウスウエスト航空の乗務員が乗客から暴行を受け、歯を2本失うなどのけがを負った/David McNew/Getty Images

(CNN) 米サウスウエスト航空の機内でこのほど、乗客と口論になった客室乗務員が暴行を受け、歯を2本失うなど顔面を負傷する事件があった。この他にも機内での事案が相次いでおり、同航空の客室乗務員でつくる労働組合は「攻撃と暴行のまん延」から組合員を守るよう訴えている。

地元警察によると、事件は23日に発生。カリフォルニア州サクラメント発サンディエゴ行きの機内で、乗客の女が客室乗務員を殴り、深刻な傷害を負わせたとして重罪容疑で逮捕された。

全米運輸労働者組合(TWU)第556支部の責任者はCNNに寄せた声明で、「航空会社や政府、航空機を利用する市民に対し、このような攻撃と暴行のまん延に終止符を打つことへの力添えをお願いする」と表明。「空の旅が再開する中、全員にとって安全で楽しい雰囲気を確保できるよう、客室乗務員の要請の順守に協力してほしい」としている。

同責任者はサウスウエスト航空のゲリー・ケリー最高経営責任者(CEO)兼会長に宛てた公開書簡で、同社便では4月8日から5月15日にかけ、乗客の不適切行為が477件に上ったと説明した。

サウスウエスト航空の広報は、同社が「乗員に対する言葉や体の暴力を容赦したり、許容したりすることはない」としている。

米連邦航空局(FAA)の24日の声明によると、秩序を乱す乗客の行動についての報告は年初来、2500件近くに上る。うち約1900件は乗客が連邦政府のマスク着用令の順守を拒んだ事案だった。

米国では夏休みの到来や新型コロナ禍で課された制限の緩和に伴い、空の旅をする人が増加傾向にある。

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