米軍、二十数回のサイバー作戦 大統領選で外国の干渉阻止

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米サイバー軍のポール・ナカソネ司令官。米大統領選で外国勢力による干渉や妨害の事前阻止を図るため二十数回の作戦を実施したと明らかにした/US Dept. of Defense

米サイバー軍のポール・ナカソネ司令官。米大統領選で外国勢力による干渉や妨害の事前阻止を図るため二十数回の作戦を実施したと明らかにした/US Dept. of Defense

ワシントン(CNN) 米サイバー軍のポール・ナカソネ司令官は28日までに、昨年の米大統領選で外国勢力による干渉や妨害の事前阻止を図るため二十数回の作戦を実施したことを明らかにした。

米上院軍事委員会の公聴会で証言した。2016年の大統領選への外国による介入を踏まえた措置ともした。二十数回の作戦の詳細については一切触れなかった。ナカソネ司令官は米国家安全保障局の局長も兼務する。

米政府当局者は昨年11月、CNNの取材にサイバー軍はロシア、イランや中国の敵対勢力を標的にした作戦に踏み切ったと明かしていた。

ただ、米大統領選の期日前に実施した作戦の回数はわかっていなかった。この当局者は、作戦は大統領選の投票終了後も続いただろうとも述べていた。

今回の作戦は2018年、外国人ハッカーの割り出しや戦術を把握することで開始。ナカソネ司令官は外国勢力の干渉を招いた2016年の再来を避けるためにも18年が分水嶺(ぶんすいれい)の年になったとも述べた。

米情報機関は最近公表した報告書で、ロシアは再度、昨年の大統領選への干渉を試みたと確認。トランプ前大統領を支持する一方でバイデン大統領をおとしめ、民主主義的な手続きを損ねることを狙った情報工作を進めたと指摘した。

報告書は類似の活動を実施した外国としてイランを名指ししてもいた。

ただ、これら一連の妨害活動では有権者登録、投票活動や開票結果の報告などは対象になっていなかったとも説明していた。

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