トランプ氏、弾劾裁判での無罪見込む 側近らに語る

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米フロリダ州のパームビーチ国際空港に降り立ったトランプ氏とメラニア夫人=1月20日/ALEX EDELMAN/AFP/Getty Images

米フロリダ州のパームビーチ国際空港に降り立ったトランプ氏とメラニア夫人=1月20日/ALEX EDELMAN/AFP/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ前大統領は、側近や顧問に連絡を取り、間近に迫った上院での自身の弾劾(だんがい)裁判について話し合っている。事情に詳しい関係者らが明らかにした。関係者の1人によると、トランプ氏は弾劾を成立させるほど多くの共和党上院議員が自身への有罪票を投じることはないと考えているという。

2度目となるトランプ氏の弾劾裁判は9日に始まる予定。米下院は先月13日、連邦議会議事堂での暴動で「反乱の扇動」を行ったとして、トランプ氏の弾劾訴追決議案を賛成多数で可決していた。

大統領退任後、トランプ氏は下院での採決で自身の弾劾に賛成票を投じた共和党議員10人を罰することに固執している。

トランプ氏の顧問の1人は、同氏が「国民と敵対」した共和党下院議員に関する「説明責任」を求めていると明らかにした。同顧問は、この見方について現実をゆがめたものだと指摘。トランプ氏こそが進んで有権者の意思を覆すことを試みていたとしている。

弾劾裁判の主要な争点は、トランプ氏が先月6日の午前に行った演説の内容となる見通しだ。この日は「ストップ・ザ・スティール(票を盗むのを止めろ)」をスローガンに掲げた集会がワシントンのホワイトハウス近くで開催され、トランプ氏が演説した。2020年の大統領選でのバイデン氏の勝利に抗議するための集会だった。

集会の後、多数のトランプ支持者が議事堂に乱入し、議会警察の警官を含む5人が死亡した。かつてのトランプ氏の側近らは、同氏が当時、議事堂へ暴徒が乱入する光景を楽しんでいたと振り返る。

事件直後はトランプ氏の弾劾について先入観を持たずに判断すると明言していた共和党上院議員もいたが、この数週間は共和党指導部から同氏に弾劾のリスクはないとする強気の見解が相次いで聞かれるようになった。

それらのうち最も明確なものは、ランド・ポール上院議員が行った動議の提出だ。同氏はすでに退任した大統領を弾劾裁判にかけることは違憲だと主張。動議は採決の結果否決されたが、共和党議員の大半がポール氏側につき、造反者は5人にとどまった

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