ボーイスカウト米国連盟が破産申請、性的虐待の訴訟停止に

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ボーイスカウト米国連盟が破産法の適用を申請した/George Frey/Getty Images

ボーイスカウト米国連盟が破産法の適用を申請した/George Frey/Getty Images

(CNN) ボーイスカウト米国連盟(BSA)は18日、連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用をデラウェア州の裁判所に申請した。

BSAは8日に創設110周年を迎えたばかり。申請によれば、負債は1億~5億ドル(約110億~550億円)の間で、資産は推計10億~100億ドル。

元隊員らによる訴訟が数百件に上る一方で、加盟者は減少の一途をたどっている。破産申請によって訴訟手続きは停止され、被害者らは改めて破産裁判所で補償を求めることになる。

被害者らを代表する弁護士は、BSAの破産申請を「悲劇」と呼んで嘆いた。

BSAの指導者らによる性的虐待をめぐっては、2010年に元隊員が1850万ドルの補償を勝ち取り、一部の州が子ども時代の性的虐待被害を訴えられる期間を延長してから、全米で訴訟が相次いだ。

昨年4月に公表されたBSAのまとめによると、過去72年間で虐待にかかわった指導者らは7800人以上、被害を受けた青少年は1万2000人以上に上っている。

破産申請の可能性は2018年12月から指摘されていた。米紙ウォールストリート・ジャーナルはBSAが破産申請に向けて法律事務所と契約したと伝えたが、正式な申請には至っていなかった。

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