下院委員会、民主党側の反論メモを公開 ロシア介入疑惑

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民主党のシフ議員が作成したメモが、一部を削除された形で公開された

民主党のシフ議員が作成したメモが、一部を削除された形で公開された

(CNN) ロシア疑惑の捜査手法をめぐり、米共和党議員らが連邦捜査局(FBI)による職権乱用を主張している問題で、下院情報委員会は24日、民主党側の反論メモを公開した。

新たに公開されたメモは情報委員会の民主党トップ、シフ議員が作成した。シフ氏はこの中で、情報委員長を務める共和党のヌネズ委員長が「職権乱用」について書いた機密メモに反論し、FBIの捜査手法を擁護している。

トランプ米政権は先月、共和党のメモを無修正で公開することを認めていたが、民主党側の反論メモについては機密事項が含まれているとして公開に反対した。このため、民主党のメモはシフ氏とFBIの話し合いにより、一部を削除したうえで公開された。

共和党のメモは、大統領選でトランプ陣営の外交顧問を務めたカーター・ペイジ氏に対し、FBIと司法省が2016年10月に外国情報監視法(FISA)に基づく捜査令状を取った際、その根拠に民主党寄りの反トランプ文書を使った手法が職権乱用にあたると主張していた。

一方、シフ氏のメモは、FBIが当時、問題の文書を受け取る前から別の根拠に基づいてロシア疑惑の捜査を開始し、ペイジ氏らの関与を疑っていたことを指摘。さらに、民主党陣営が出資した文書であることはFISAにも報告していたと述べて、違法性を否定している。

共和党はこれに対し、FBIが民主党陣営からの出資を示唆した表記はわかりにくく、率直な報告を避けようとする隠ぺい姿勢が表れていたとの見解を発表した。

ホワイトハウスも声明で、民主党は「共和党のメモが指摘した深刻な懸念」に答えていないと批判。トランプ氏は24日夜、反論メモによって民主党の「違法極まりない」行為が確認されたとツイートした。

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