トランプ氏、民主党の反論文書は公開せず FBI捜査めぐり

2018.02.10 Sat posted at 16:42 JST

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(CNN) 米連邦捜査局(FBI)が2016年の大統領選期間中にロシア介入疑惑の捜査で職権を乱用していたとする共和党議員の文書に関連し、米ホワイトハウスは9日、これに反論する民主党議員の文書を公開しない方針を明らかにした。下院情報委員会に文書を送り返し、内容の修正を求めた。

ホワイトハウスのマクガーン法律顧問は同委員会への書簡の中で、トランプ大統領は文書を機密解除する意向はあるものの、現時点では公開できないと主張。その理由として、「適切な機密指定を受けた極めて慎重な扱いを要する内容が多く含まれていること」を挙げた。

トランプ氏はホワイトハウスの発表の前、記者団に対して文書を公開する意向を表明し、「すぐに公開されるだろう」などと述べていた。

下院情報委員会は5日、文書の公開を全会一致で承認した。委員会の規則で、5日以内に文書公開の可否を判断するようトランプ氏に求めていた。

文書は下院情報委員会の民主党トップ、アダム・シフ議員が作成したもの。1週間前に公開された共和党議員の文書に反論する目的で書かれた。共和党議員の文書は、トランプ氏とロシアの関係について対立陣営がまとめた調査文書をめぐり、FBIが民主党とのつながりを伏せていたと批判する内容。この調査文書はトランプ陣営の外交顧問だったカーター・ペイジ氏に対する捜査で、外交情報監視法(FISA)に基づく令状を請求する際に使われた。

シフ氏ら民主党議員は、共和党側の文書は誤解を招く内容であり、重要な事実を省略していると批判。FISAに基づく令状請求については、調査文書を作成した英情報機関の元職員が政治団体から支払いを受けている旨を明記していたと主張している。

トランプ氏は今回の非開示の判断の中で、司法省やFBIからの懸念があったことに触れた。ただ、先週公開した共和党の文書についても司法省とFBIから懸念が示されていた。民主党内からは開示基準がダブルスタンダードだとの批判が上がっている。

大統領が公開を認めない場合でも、下院本会議の採決で決定を覆すことはできる。ただ、共和党議員らがそれに応じるかどうかは不透明な情勢だ。

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