米陸軍長官候補がまた辞退 LGBT発言などに批判

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マーク・グリーン上院議員。陸軍長官への指名を辞退した

マーク・グリーン上院議員。陸軍長官への指名を辞退した

(CNN) トランプ米大統領から陸軍長官に指名されていたマーク・グリーン上院議員は5日、声明を出し、指名を辞退すると発表した。グリーン氏はLGBT(性的少数者)問題やイスラム教、進化論をめぐる過去の問題発言が明るみに出たことを受け、指名承認が暗礁に乗り上げていた。

グリーン氏は声明で「私は本日、深い遺憾の意とともに陸軍長官への指名を辞退する」と言及。過去の発言をめぐる論争を受け辞退を決断した理由について、「(米軍が直面する世界での)課題に対処するためには混乱があってはならない。不幸なことに、私に対する虚偽の、誤解を招く攻撃により、今回の指名は混乱につながってしまった」などと説明した。

グリーン氏に対しては、心と体の性が一致しないトランスジェンダーに関する過去の発言をめぐり、LGBTの活動家や民主党からの反発が高まっていた。

グリーン氏は2016年、草の根保守運動「ティーパーティー(茶会)」の会合で、「精神科医に聞き取り調査を行えば、トランスジェンダーは病気だと答えるだろう」と発言。13年には、「軍服を着た異性装者」を支援しているとしてオバマ前大統領を批判していた。

また「創造論者」を自称し、進化論反対の主張を展開する講演も行っていた。

グリーン氏はトランプ氏から陸軍長官への指名を受けた2人目の人物。資産家のビンセント・ビオラ氏が金融資産の切り離しに関連する問題をめぐり指名を辞退したことを受け、4月上旬に起用が発表されていた。

トランプ氏から海軍長官に指名されていたフィリップ・ビルデン氏も、保有資産に過度の支障をきたすことなく政府倫理局(OGE)の要求を満たすのは不可能との理由で辞退している。

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