モスクへの投石で男を逮捕、聖書も投げ込む 米中西部

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米コロラド州にあるモスクが器物損壊などの被害を受けた=米イスラム関係評議会

米コロラド州にあるモスクが器物損壊などの被害を受けた=米イスラム関係評議会

(CNN) 米コロラド州フォートコリンズで27日、モスク(イスラム教礼拝所)の窓を割り、石や聖書を投げ込んだなどとして35歳の男が逮捕された。

モスクが襲われたのは26日午前4時ごろ。地元警察は27日夜、容疑者を器物損壊と不法侵入、偏見に基づいた罪の疑いで逮捕したと発表した。

警察責任者は「わが地域社会での憎悪による行為を許さない」「建物は修理できるが、事件による心の傷は深く、簡単に消えることはない」と述べた。

CNN系列局によると、同市内では26日、このモスクに対する支援を訴える集会が開かれ、修理費用として2万ドル(約220万円)以上の資金が寄せられた。

イスラム教市民団体「米イスラム関係評議会(CAIR)」は犯行に聖書が使われたことを指摘し、捜査当局は偏見に基づく動機による犯行の可能性を調べるべきだと主張していた。

CAIRによると、全米で最近、モスクが偏見の対象として狙われる事件が相次いでいる。年明けから今月20日までにモスクが脅迫や破壊行為、放火の標的となった事件は、東はニューヨークから西はカリフォルニアまで各地で計33件報告されている。

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