米軍、入隊条件でマリフアナ使用歴の制約緩和へ
ワシントン(CNN) カーター米国防長官は10日までに、新兵募集に関連し過去のマリフアナ吸引歴やタトゥー装飾などを理由に入隊を拒絶してきた従来の慣行を広範に見直す考えを表明した。
ニューヨーク市のシティーカレッジでの演説で表明した。募集の成果を高める上で不必要なまでの規制手段がないように検討するとしている。長官は、米軍は今日もしくは将来の戦力を備えることが必要とし、米国の最良かつ最も賢明な若者が軍に将来性を見いだすことを保証することが重要と強調した。
米軍が配布した概要説明書によると、見直し策の対象は片親家庭の出身者の受け入れや身体能力の基準なども含む。米軍紙「ミリタリー・タイムズ」によると、マリフアナ検査で陽性を示したり、過去の常習的な使用歴を告白した志願者は入隊を拒まれる慣行が続いていた。
ただ、カーター長官は、入隊条件の再検討について「妥協出来ない一線がある」ともくぎを刺した。新兵募集や宣伝の手法の改善については技術や科学、サイバー分野の進化と関連付ける対応策とも位置付けている。