シリアの化学兵器申告、「予想以上の完成度」と米当局が驚き

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シリアでの化学兵器使用の調査を行う様子 (c)OPCW.ORG

シリアでの化学兵器使用の調査を行う様子 (c)OPCW.ORG

(CNN) シリア政権が20日に化学兵器禁止機関(OPCW)に提出した申告書について、米当局者らは予想を上回る内容だとの見方を示している。

シリアのアサド政権は同国の化学兵器廃棄に関する米ロ合意に基づき、21日までに保有する化学兵器の情報を申告するよう求められていた。米政権高官によると、米当局者からは、申告書の完成度が予想していたより高かったことに驚きの声が上がっているという。

OPCWは23日以降、申告内容を検証する作業に入る。シリア情勢を巡っては14日に成立した米ロ合意に沿って外交努力が続くなか、米当局者らはアサド政権の協力に懐疑的な見方を示し、武力行使の可能性を残す立場を貫いてきた。

一方、イランのロハニ大統領が先週、シリア政権と反体制派の仲介に乗り出す意向を示したことに対し、反体制派の統一組織、シリア国民連合は21日、同大統領を中立的な仲介者として受け入れることはできないと反発。イランは政治、経済、軍事面でアサド政権に加担してきたうえ、仲介を申し出ることで争いをさらに長期化、複雑化させようとしていると非難した。

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