18世紀のガレオン船再現、スウェーデンから中国へ かつての交易路たどる

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来年4月に出港して上海を目指す/Fredrik Nilsson/Courtesy Svenska Ostindiska Companiet

来年4月に出港して上海を目指す/Fredrik Nilsson/Courtesy Svenska Ostindiska Companiet

初代ヨーテボリ号は現役時代、世界最大の木造帆船だった。2代目ヨーテボリ号の建造チームは、船を現代風にアレンジせず、2世紀前と全く同じ方法で船を造るために必要な材料、道具探しに時間を費やした。

2代目ヨーテボリ号は、初代と同じく全長は58.5メートル、幅は11メートルで、速度は11ノット(時速約20キロ)まで出る。完成までに10年以上の歳月を要した。

スウェーデン東インド会社が所有していた初代ヨーテボリ号は、スウェーデンとアジア諸国、特に中国との貿易のために建造された。1731年創業の同社は1813年まで営業を続け、茶や米といった中国製品を初めてスウェーデンに輸入した。

そしてヨーテボリという名もこの船にうってつけだった。ヨーテボリ市はスウェーデン西岸に位置し、この種の船が同国に出入りするのに最適な場所だ。18世紀に商業の中心地として栄え、スウェーデン第2の都市にまで成長した。

このモダンで活気のある都市には200年以上が経過した今でも、初代ヨーテボリ号が活躍していた当時の名残が見られる。例えばスウェーデン東インド会社の建物は、今はヨーテボリ市立博物館になっている。

スウェーデン東インド会社は1993年に再び立ち上げられたが、その使命は昔と全く異なる。同社は現在、貿易ではなく、造船業界の支援に取り組んでいる。

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