飛行機の機体もリサイクル 退役航空機の解体作業を追う

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フィンエアーのエアバスA319型機。英国でのリサイクルのためヘルシンキを飛び立つ/Mikko Pylkko

フィンエアーのエアバスA319型機。英国でのリサイクルのためヘルシンキを飛び立つ/Mikko Pylkko

航空機の引退時期

英ロンドンのヒースロー空港から西に数時間の場所にあるグロスターシャーの静かな飛行場に、フィンエアー初のA319型機(機体記号:OH―LVA)がリサイクルされるために待機している。

航空機検索サイト「エアフリーツ」によると、LVAの初飛行は1999年8月25日で、同年9月20日にフィンエアーに引き渡された。フィンエアーによると、LVAは21年以上稼働し、総飛行時間は5万5367時間、総飛行回数は3万2710回に及ぶという。

仮に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が発生していなかったら、LVAはこれほど早く引退していただろうか。

ハーティオ氏は「推測は可能だ」とし、「厳密に言えば、もう少し長く飛べたかもしれないが、新型コロナウイルスの影響で、少なくとも短期的には、世界で航空機が有り余っているのは明らかだ。航空機の価格も大幅に下落している」と述べた。

解体されるA319型機の機体に描かれたフィンエアーのロゴを塗りつぶす作業員/Mikko Pylkko
解体されるA319型機の機体に描かれたフィンエアーのロゴを塗りつぶす作業員/Mikko Pylkko

そこでフィンエアーは、ウェールズのカーディフに本社を置く退役航空機の専門会社エアフィンに、LVAを解体し、まだ価値のある同機のさまざまな部品を売却し、さらに着陸装置(LG)をフィンエアーに返却するよう依頼した。

ハーティオ氏によると、LVAの着陸装置は新品か、整備したばかりなので、エアフィンから返却してもらい、フィンエアーの残りの航空機に再利用するという。

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