「女性に安全」な交通機関、米NY・東京が上位に 世界調査
ただし世界銀行の専門家ジュリー・バビナード氏は女性専用車について、「根本的な問題に対応する代わりに性別で分離する短期的な措置でしかなく、長期的な解決にはつながらない」と警鐘を鳴らす。
都市別の回答をみると、モスクワでは多数が当局に通報しても捜査してくれるとは思えないと回答。パリの女性の85%は、トラブルに巻き込まれてもほかの乗客が助けに入ってくれるかどうか疑わしいと答えた。
世界の大都市の中でもエジプトのカイロやイランのテヘランなどでは十分な調査ができなかったためランク付けは見送った。しかし、トムソン・ロイター財団は、カイロの公共交通機関はもし調査できていればワースト5に入っていたはずだと予想している。
調査は英世論調査機関ユーガブと共同で実施し、6555人の女性や専門家に被害に遭った経験や夜間乗車の安全性、当局の対応などを尋ねた。