ホテル客からの「変わった注文」あれこれ

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(CNN) ショーのチケットや花束、チョコレート――ホテルのコンシェルジュは宿泊客からさまざまなリクエストを受ける。時折飛び出す突拍子もない依頼に応じられるかどうかが、プロと素人の分かれ目かもしれない。

「チョコで等身大の像を作って」

ザ・タワーズ・オブ・ザ・ウォルドルフ・アストリア(米ニューヨーク)のチーフ・コンシェルジュ、マイケル・ロマイさんは20年余りのキャリアの中で、風変わりなリクエストをいくつも経験してきた。

中でも鮮明に覚えているのが、お菓子好きのオーストラリア人カップル。結婚パーティーの会場に自分たちの肖像を飾りたいという。それも実寸大に近い、チョコレート製の像という注文だ。ホテルの専属パティシエは2人の写真だけを頼りに、数カ月かけて像を作った。ちょうどいい大きさに作るため、電子メールで何度も問い合わせたという。

「ラクダを買いたい」

ロウズ・ベンタナ・キャニオン・リゾート(米アリゾナ州ツーソン)のビクトリア・コートさんはコンシェルジュになってまだ1カ月もたたないころ、宿泊客から「ラクダを2頭買いたい」というリクエストを受けた。

新人ながら努めて冷静に対応し、ホテルから35分で行ける業者を見つけ出した。その客は早速ラクダを見にいったが、「こぶがひとつ足りないこと」を理由に購入を見送ったという。

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