アップルとグーグル、新型コロナ感染者追跡でタッグ

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グーグルを率いるスンダー・ピチャイ氏(右)とアップルのティム・クックCEO/Saul Loeb/Tobias Schwarz/AFP/Getty Images

グーグルを率いるスンダー・ピチャイ氏(右)とアップルのティム・クックCEO/Saul Loeb/Tobias Schwarz/AFP/Getty Images

サンフランシスコ(CNN Business) 米アップルとグーグルは10日、近距離無線通信規格「ブルートゥース」を活用した新型コロナウイルスの感染追跡技術を共同で開発すると発表した。

シリコンバレーの2大企業がタッグを組み、新型コロナ感染者やその接触者を特定する「コンタクト・トレーシング(接触追跡)」と呼ばれる技術の開発に乗り出す。

両社はまず5月、既存の公衆衛生アプリを基に、アップルの基本ソフト「iOS」やグーグルの「アンドロイド」で運用可能なインターフェースを公開する予定。続けて数カ月以内により包括的なプラットフォームを提供するという。

グーグルの説明によれば、陽性が判明した携帯電話ユーザーが公衆衛生当局のアプリに検査結果を入力すると、その情報が匿名の「識別ビーコン」に組み込まれる。この識別ビーコンは、同サービスを利用中の接触相手のビーコンと匿名で交換される。

利用者は続けて、自身の識別情報をクラウドにアップロード。陽性者と接触していた場合、この利用者のもとに通知が届く仕組みだ。

世界各地の当局は、コンタクト・トレーシングを新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向けた解決策の一つとみなしている。イスラエルやタイ、香港などはすでに、感染追跡や隔離実施にこの技術を活用している。

ただ、プライバシー保護団体や専門家はコンタクト・トレーシングについて、流行終息後に監視ツールとして利用されかねないと懸念を示してきた。ブルートゥースによる接触追跡の有効性を疑問視する専門家もいる。

アップルとグーグルは、接触追跡の取り組みに当たってはプライバシーに配慮すると表明。ユーザーには事前に明示的な同意を求め、個人の特定につながる情報は収集しないとしている。

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