ロシア関与の投稿、1.26億人が閲覧か フェイスブック

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ロサンゼルス(CNNMoney) 米フェイスブックは今週予定されている米議会での公聴会で、インターネット上の情報工作を業務とするロシア政府系の組織「インターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)」による投稿が、8月までの2年余りで約1億人以上の米国人に届いたとの推計を報告する。

上院司法委員会の小委員会に提出した同社法務部門の責任者による証言内容を、CNNが入手した。同委員会や上下両院の情報委員会では今週、ロシアによる米政治への介入疑惑をめぐって同社やツイッター、グーグルの弁護士らが証言することになっている。

報告によると、IRAはフェイスブックに約120件の「ページ」を設け、そこを通して8万件以上の記事を投稿していた。友人の投稿などが表示される「ニュースフィード」に、IRAの記事が直接表示された利用者は、2015年6月から今年8月までの期間で2900万人に上ったと推定される。

利用者間でシェアされた件数を考慮すると、合計人数はさらに1億2600万人まで膨れ上がる。全米の有権者の半分以上に相当する人数だ。

ただし、この中には問題の投稿を飛ばして閲覧したり、当日フェイスブックにログインしなかったりした人も含まれているため、実際に読んだ人の数までは特定できない。

IRAはこのほか、フェイスブックに有料広告も出していた。15~17年にIRAの広告を見た人は1140万人に及んだとみられる。広告の一部はフェイスブック傘下のソーシャルメディア、インスタグラムにも流れた。

IRAが出していた広告は性的少数者や人種、移民、銃規制などの問題を取り上げ、社会的、政治的な対立をあおるような内容だったという。下院情報委員会は今週中にも、こうした広告を一般に公開する見通しだ。

同責任者は一方で、IRAの投稿はニュースフィードに表示される記事全体の2万3000分の1、約0.004%にすぎないと強調。投稿がテレビのコマーシャルだとすれば、600時間視聴し続けてようやく1本だけ見かける程度だと指摘した。

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